2013/11/09

ゴールデンタイム 第06話 - ビッチか否か

ゴールデンタイム
アニメ6話見ると登場人物にあんまり好感持てないって人が多いんだけど、感想をまとめたサイト見てるとそれは構成に問題あるよねってことらしい。
つーことで、どうすれば好感度下げずにいられたのかをネタバレを交えて連々と。



5話で万里が香子に告白し、フラれてしまった。
しかし、そこで縁は切れずに、香子の親友になりましょうとの提案で、好きな人のそばにいられるならと打算的な付き合いをしてきた。
けれど、好きな子が他の男(光央)に対してまだ未練がありそうな素振りを見せられるのは耐えられないと友達付き合いを止めたいと言い出し、香子から逃げ出すように去っていく。
そのままさよならと思いきや、香子は自分の元から去ってしまう万里に対して、自分も好きだと告白する。


で、香子の何が好感度を下げているかと言うと、光央にフラれてから他の男になびくまでが短すぎやしないかってことらしい。
主人公の万里も好感度だだ下がりらしいけど、ここではスルー。
読んでないから本当かどうかは知らないけれど、原作ではフられてから2週間は経ってるらしい。
この二週間が早いかどうかはさておき、この二週間という期間がちゃんと描写されていれば、すぐに他の男になびく女なんて評価はされてなかったと思う。

アニメには、この二週間という時間の流れを表現するのは難しいと思う。
朝から夜にかけての一日を描写するには、太陽が出ている朝から、日が落ちて暗くなった描写をすればいい。
春から夏、秋から冬、冬から春に変わるといった季節の移り変わりは、風景(花や葉っぱ等)や人物の来ている服装を変えればいい。
この二つにかけては、視聴者が時間が流れたんだなと勝手に認識してくれるから楽だけど、二週間とか劇的に変化のない時間の流れを表現するには、表現者が何かしらを加えないと視聴者は認識することはできない。

ということで、作中でどうすれば二週間経ったと視聴者に認識させることができるか列挙してみる。

1.テロップを出す
一番簡単な方法。
ある出来事が起きてから、次に行動するまでの繋ぎに「二週間後」とでもテロップを出しておけば理解してくれる。
ただ、第6話に関してはフられてから再度告白されまでに違う描写(飲み会とか)を入れていたので、どこから二週間経ったのかがわからないので不適切。


2.登場人物に言わせる
誰でもいいので「あれから二週間」などと言わせれば、該当する出来事から二週間経ったと認識できる。
ただこれも、フられてから二週間といった台詞を誰に言わせるのか、誰が言えば自然なのかを考えた時、自然に発する人はいないと考えると不適切。


3.カレンダーやTVのナレーションといった話に関係のない所で表現する
この場合、フられた時と再告白両方で日にちを知ることのできる描写を入れなくてはいけない。
よって、肝心な台詞を削ってまで入れる余裕はないと思われるので不適切。


4.毎週のルーチンワークに関連させる
大学生なら一週間の時間割があるから、例えばフられた日が民法の授業があった日なら、先々週の民法は云々という話を入れればいい。
ただこれも3と同じく入れる余裕はないと思われるので不適切。


5.季節のイベントに組み込む
時期的なものなので月日を決められていないと厳しいんだけど、おそらく時間軸は4月~5月だと思われるので、出来事の発生どちらかをGWに絡めて前後二週間で一般的な行事を描写しておけば時が経ったと認識できる。ただ、これも余裕がないので以下略。


と、ここまで無い知恵絞ってひねり出してみたけど、どうにもしっくりくる表現が思いつかない。
この場合、どうすれば時の流れをきちんと視聴者に理解させることができたんですかね。
まあ、こんな早く恋心が移るなんておかしい!原作では違うはずだ!とか、本当は原作ではこうなっていると示唆する人がいれば原作に手を出して販促の役目を全うできるのでそれはそれでありかなぁとは思うんですけど。

そんなことより、岡ちゃんが天使すぎて辛い。


ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)
竹宮 ゆゆこ 駒都 えーじ

アスキー・メディアワークス 2011-03-10
売り上げランキング : 4850

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/おまけん