2013/03/23

現実から逃げよう

卒業後会うことのなかった同級生にひょんな事から再会したら、あまりの美人っぷりに驚くのも束の間、昔話に花が咲き、互いに好きだったことが判明したので、その流れでエッチしちゃうとかエロ漫画にはよくあるシチュエーションだけど、現実にそんな上手い話はない。

そんな夢物語はエロ漫画だけの世界。
現実ではセックスに至る流れが100%無いのは元より、再会した同級生が美人になっているなんて十中八九ありえない
美人の尺度は人それぞれなので、美人になっていないなんて一概には言えないし、10代の頃が酷かったら、再会時に変貌していることもありえるが、時の流れは残酷、老いには勝てない。10代の頃のピークから後は落ちていく下り坂、果ては劣化という名の賞味期限。
不良債権になっていくかつての同級生の姿に同情せざるを得ない。

好きだったり、可愛いと思っていた女子だったら尚更悲惨。
会わなければ劣化した姿を上書きせずに、ピーク時の可愛い姿を素敵な思い出として保存できていたのに、脳は勝手に何年後の姿はコレとインプットして覚えてしまう。
可愛いあの子の思い出に、現実からの無慈悲な鉄槌、裏切られ崩壊する瞬間である。



とまあ、男はこうやって勝手に思い出を美化して勝手に落胆しているわけだけど、女子側からしたら、知るかボケ、勝手に落胆してろという感じ。
けれど、落胆するのも致し方ないわけで、ただでさえ、二次元に生きる人にとっては年齢なんて飾りなわけで、10年20年の年齢を重ねただけでは外見なんてちょっと面影を残しているだけでほとんど変わらずに現役のまま、肌の劣化もなんのその。
それが現実の女性ときたら、数年の月日を重ねるだけで見るも無残な存在に。
こりゃ、現実よりも二次元をとる二次元コンプレックスが多くなるのも必然だわ。


というのを先日、中学校の同級生と会った際に思った。
同じクラスになったことがあるってだけで、ほとんど接点がなく、別段その人のことを気にしていたわけではないんだけど、苦笑するしかなかった。


©ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦・集英社