2011/10/08

碧の軌跡 断章

国の平和と一人の少女への想い。
天秤にかけるとどちらが重いのか。
ケースバイケース?


断章 偽りの楽土を越えて

□拘束所

警察官なのにマフィアと一緒の部屋で拘束されるロイドさんカッコ悪い。
ノエルが事情を説明しに来た時に、真意を説明してもらうが、国防軍(旧警備隊)としての義務と帝国が数百人を殺せるような砲撃を実際にしてきたことによる感情によって、こうしているとのこと。威嚇ではなく、実際に打ってくるという意識が芽生えたら、それを守ろうとするわな。

まあ、実際に《零の至宝》による《神機》の到来で戦力バランスが大幅に崩れて、戦力的にクロスベルに勝てる国はいなくなった。それでも奢ることなく、公平な取引と平和を実現していこうとディーターは提唱するが、まあそれはあくまで理想論。
大きな武力を持つ国がいくらそう言ったって、諸外国はいつそれが使役されるかわからないのだから、平面上公平な取引でも、内心は譲歩する可能性もある。
今は《神機》に歯が立たない諸外国が沈黙しているので、大きな戦力は紛争の抑止力にもなりえる証明になるけれど、その戦力に対抗するために、新しい技術を開発したり、《結社》や《大いなる至宝》(←『時』の古代遺物がまだ残ってる?)によって《神機》以上の戦力が製造されるかもしれない。そうなると抑止力どころか起爆剤にもなりえる。

閑話休題。
それを聞いた後でも自分の正義を信じて、自分が逮捕した相手と一緒に脱獄することに。途中で装備とアイテム取り戻して脱獄に成功。追ってきた国防軍をひきつけるために別れたガルシアを後にし、一人逃げおおせる。ガルシアかっこ良すぎて濡れる。

『空の軌跡』でも拘束された場面があったけど、同じように拘束された人が取りにいける場所に装備やアイテムを保管しておいてるんだよね。これじゃ、脱走してくれと言っているものだ。身分上完全に監禁できない相手であっても、脅威となる物(装備品など)は処分しておくべきじゃないのかなあ、と。

逃げに逃げるが、数には勝てずやがて追い詰められる。
そこにツァイト(神獣ver.)が颯爽登場。

毎回毎回タイミングのいいこと。


□脱走

その背中に乗り、協力者のいるところまで案内してくれるとのこと。
その間に、今回の事件の核心にある《幻の至宝》のことについて知る。

"幻"は知覚と認識を司り、更には《因果》をも御する属性。
その属性を使ってクロイス家がやろうとしたことは、地上の《神》に取って代わること。
人を識り、地上の全てを識り、因果を御することで人間を導く
そんな《神》のような人を堕落させず、正しく導ける叡智と判断力を持っていた至宝だったが、人の"心"を持っていたため、次第に壊れ、病んでいった。そうして至宝は、人を傷つける恐れがあると認識し、自分の存在をこの世から消滅させる道を選んだ。

このことを知らないクロイス家は、『錬成』を極限進化させた『式』をクロスベルの地に描いて、新たに至宝を産み出そうとしたのが数百年前。そうして、表では金融業という資金を得るための手段を用いて社会を牛耳り、裏では教団が実験を繰り返していた。
いやあ、本当に《D∴G教団》は傀儡だったね。ヨアヒムが魔人化した時に辿り着いた世界の真理とやらは、これらの背景も含まれてたのかな。キーアのことを把握した的なニュアンスもあったから、わかってたのかもしれないな。

んでもって、肝心のキーアは、《至宝》を再現するための"核"として創られた人造生命(ホムンクルス)。実験のデータを吸収していたため、実験によって生じたティオやレンのような能力を備えていた、と。

キーアが《零の至宝》になって、どうしていくのかはわからないけど、《幻の至宝》の"心"が壊れていった原因を根本的に解決しなければ、キーアの心も壊れてしまうと思うのだが、そこんとこどうしてるんだろう。


□合流

案内された先にいたのは、いつの間にか消えていたワジさんと禿。それに、聖杯騎士団の面子。
ワジさん聖杯騎士団だったのね。

しかも《碧の聖典》なんて異名もあるし、いいご身分だったんじゃないのか。
禿もその関係者だったし、元猟団とかそこらへんの人かと思ってたわ。
リースが序盤で濁していた秘密兵器ってこの人のことだったのね。すっかり忘れてたわ。
ということで、《古代遺物》に関わる案件として、聖杯騎士団が絡み、彼らの移動手段に乗りこみ、『断章』終了、と。