2010/09/25

パンチラしない世界

例えば、ストライクウィッチーズ「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」というストパンの一番重要な要素は残して子供向けに設定を練り直したら、日曜朝の子供向け時間帯に放送できるだろうか。

10代の女の子が魔法を使って巨大な敵(ネウロイ)を倒していき、ストーリーが進むに従って女の子も成長していく、概要だけ見れば何も問題はないと思われます。
しかし、ターゲットである子供がどう思うかはともかく十中八九、親(特に母)から抗議が殺到するに違いありません。

抗議内容は、「スカートを履かないでパンツ(ズボン)を丸出しにしているのが普通の世界なんて正気の沙汰じゃない」とこんな感じだろうか。
"この作品はフィクションである"という文を入れたり、物語の設定上必要なことと説明しても聞き入れないでしょうね。

これで、登場人物にスカートを履かせたとしたら抗議が起きないかと言われるとそうではないと思います。
戦闘シーン等で翻るスカートの中から見えるパンツに対して抗議が行われるに違いありません。

かといって、咲-saki-のように絶対見えるであろうアングルでも絶対に見せないを順守している作品やけいおん!のようにスカートを鉄壁の壁にして見えないようにしても不自然だと思います。
これでパンツが見えないことになったとしたら視覚上は抗議がなくなるかもしれませんが、女児向けに放送するということは、女児が真似したくなるような、心に残る作品を作るのが前提だと思います。
とすると、この作品を見て、「このアングルから覗かれてもパンツは見えないんだ」とか「しゃがんでもスカートがガードしてくれるから大丈夫」などとインプットしてしまうかもしれません。
こんな思想になってしまったら一大事ですよ。

学生服を着る年に成長しても、この考えを当然だと思っているなら、この世はパンチラ天国になってしまいます。階段やエスカレーターで鞄でガードしなくなったり、男性の視線に敏感になったりしなくなるでしょう。
素晴らしいことです。

ということで、次の女児向け作品は後々の人格形成に影響を与えるような、よくよく考えてみると卑猥だけど、親からの抗議が出ない程度の作品を作って欲しいものです。