2013/12/17

そんな性器、修正してやる!!

冬コミの上条春菜本、無事に入稿することができました。
詳細な情報は後日出します。

さてさて、今回は成年向けの本を作ったので必然的に男性器と女性器を描きました。
ただし、描いたら「はい、終わり」というわけではなく、日本国内で発行するのでそれらには修正を入れなくてはならない。
そのことについて、なんだかなぁと腑に落ちない点があるので、ちょっと連々と。

今までの成年向けエロ漫画の性器の修正(1)は一部(結合しているところ、男性器のカリ、女性器の栗とか境目とか)を黒ないし、白またはモザイク等々で消しておけば良かった(というのも語弊がある)けど、今回からは一般流通している成年を対象としたエロ漫画雑誌を出版している編集者がわいせつ図画頒布容疑で逮捕された流れを受けて、性器の修正は直近のエロ漫画雑誌の修正に準ずると公式にて告知された。
【注意喚起】コミックマーケットにおける頒布物の表現について

ということで、公権力には屈しない!といったポリシーを持っているわけではないので、例に漏れず修正した。
どこの印刷会社でも推奨している従来の線での修正(1)じゃなくて(冬コミの同人誌の修正問題まとめ・・・【印刷所】)、面で修正しろとのことなので(2)のように中身(ビラビラや膣内)を白で覆い隠して、輪郭線と少々のトーンを残して印刷所に入稿した。正直な話、どうせ白で覆い隠すなら細部まで描かなければ良かったと後悔するところではあるが。

ところがどっこい、数日後に印刷所から確認の連絡がきた。
確認のとっかかりは修正とは別件だったのだけれど、修正の件については白ベタで塗っているので大丈夫だと思うけど、輪郭線まで消したほうが安心ですよと推奨された。
推奨されたなら、ギリギリの淵にいたいわけでもないし、わざわざ逆らうこともないということで、白ベタの範囲を広げて(3)のように輪郭線を消して、トーンのみの女性器となったところで再度入稿。ちなみに男性器は輪郭線を残していても何も言われなかった。

で、最初に戻って腑に落ちないというのは(2)と(3)の違い。
(1)と(2)はわかる。簡略化している下図ではあまり意味を成さないけど、ちゃんとした人が描けば興奮するしないの材料になると思う。
ただ、(2)と(3)は何が違うんだって話。
表現の自由だとか児童ポルノだとか面倒臭い話を議論している(ちゃんと議論するべきなのは重々承知)だけれど、(2)の図解をばん!と出されて女性器と答える人がどれだけいるのか、(2)と(3)をだして、どこか性的に興奮する要素が変化する人はいるのだろうかってことだ。

まあ、男性器に比べて女性器は複雑なので描かなくてもいいなら、それに越したことはないんですが。

(1)              (2)              (3)