囮物語を読む前に言っておくッ!
おれは今、物語の結末ををほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『千石撫子は阿良々木暦を好いていると
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ってたらいつのまにか蹂躙していた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をしているのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ ヤンデレだとかNice boat.だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしい西尾維新の
片鱗を味わったぜ…
おれは今、物語の結末ををほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
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|l、{ j} /,,ィ//| 『千石撫子は阿良々木暦を好いていると
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ってたらいつのまにか蹂躙していた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をしているのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ ヤンデレだとかNice boat.だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしい西尾維新の
片鱗を味わったぜ…
めんどくさい、しんどい現実を避けるために、みんなが可愛いと言ってくれる「千石撫子」になっていた。けれど個の「自分」は存在しない。外的側面の対人関係を解消し、嫌な事象から逃避する「千石撫子」は存在するが、それらは創られた「千石撫子」であって、潜在的な「千石撫子」は表面上に顕現していなかった。それは、「群」の中で平凡に生きて行くために「個」を捨てる処世術だったのかもしれない。
けれど、それも限界がきていた。
例えば、我を強く出しても普通に溶け込む「神原駿河」の存在。
例えば、自分の異常に気づきながらも乗り越えた「羽川翼」の存在。
例えば、想い人を奪った「千石撫子」を演じるのに邪魔な「戦場ヶ原ひたぎ」の存在。
例えば、「千石撫子」が通らずに、亀裂が走った「友人」や「先生」の存在。
「千石撫子」でいるのに、限界だったのかもしれない。
そして、決壊したダムのように千石撫子の「個」が爆発したのが、先生や教室の生徒への暴言。
クチナワと認識していたのは、千石撫子の「個」であって、神様なんてもんじゃない。「千石撫子」が限界にきていた故に発生した「自我」であり、自分を爆発させるための起爆剤で、体の良い言い訳の道具である。
忍野メメは、怪異絡みのトラブルが発生した際、「一人で勝手に助かるだけ」と繰り返し言ってきた。
千石撫子は、偽りの想い人である阿良々木暦に恋人が出来たと発覚してから少しずつ狂っていった。
神様に祈り続けて、神様になることが出来て、そして「千石撫子」が狂った原因である人たちを消去する術を持った。
行使すれば、千石撫子はまた「千石撫子」になることができる。
千石撫子はまた現実逃避することができる。
これもまた、「一人で勝手に助かるだけ」の一つかもしれない。
けれど、千石撫子は本当に「千石撫子」に戻ることを望んでいるか?
無意識的に隠匿してきた「個」が露見してしまったため「千石撫子」でいられなくなってしまった。
それは、千石撫子ではない。千石撫子はずっと「千石撫子」でいたかったのかもしれない。
そんな自分(「個」が露見した千石撫子)は認めたくないと思ったのかもしれない。
そして、そんな千石撫子は消えてなくなりたいと思ったと考えれば、怪異になって阿良々木暦に殺されてしまえばいい。殺した相手のことを忘れないであろう心の楔も打つ事ができて、一石二鳥だ。これも救いの一つであるかもしれない。
ということで、考えられる結末としては、
1、阿良々木一派絶滅
2、阿良々木さんが千石撫子を何とかして救う
3、阿良々木さんが千石撫子を殺す
4、忍野扇がなんかする
ってところですかねー。
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