2011/06/26

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 最終話

「俺が、俺たちが超平和バスターズだ!」

ってことで、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 最終話「あの夏に咲く花」
 花火を上げても「めんま」は消えなかった。その事実に呆然とする「じんたん」。うなだれる超平和バスターズの面々。何も知らない聡史は、「じんたん」たちに今日のことに対して感謝を告げる。


最終話ってことで、それまでの伏線が大体回収されて、大円満の一歩手前くらいかなあという感想。

まず、「めんま」のお願いというのが、「じんたん」母との約束、「じんたん」を泣かせてあげてであって、これは「じんたん」と「めんま」の中だけで解決できる約束だった。
何で「じんたん」にしか「めんま」の姿が視認できなかったのかっていうのは、結局のところ「じんたん」だけが見えてればよかったという超平和バスターズは(「めんま」のお願いについては)いらなかったというオチ。
超平和バスターズの再結成は、それぞれ抱えるトラウマを復活させてしまったし、マイナス面が大きい。
といっても、そのトラウマを払拭できたのも「めんま」、そして「じんたん」のおかげでもあって、みんながいい方向へ進んでいかせるため、ひいては「じんたん」の更生って意味では超平和バスターズも意味があったのかなあ、と。あくまで、二人を中心に考えれば。


理由はそれぞれ違うにせよ、超平和バスターズのみんなは「めんま」が死んでから(生きていた時も)それぞれトラウマを抱えて生きていた。そのトラウマは須らく「めんま」に関係することだったので、「めんま」のお願いは、「めんま」を忘れて欲しいだと思っていたのだが(それだったら超平和バスターズ全員が関係あるし)、「じんたん」一人だけの問題というのが肩透かし。忘れることは悲しすぎるので、そんな願いじゃなくて良かったとは思うけど。


文句はないんだけど、演出過剰というか、腑に落ちないと思えるのは、最後に「めんま」の姿を全員が視認できたことと、「じんたん」が『せぇーの!』って言った後に、他の人が示し合わせたかのように同じ台詞を発したところ。

物語は「めんま」のお願いから始まった。このお願いによって、死んだはずの「めんま」が「じんたん」の所へ姿を現すことになる。それから、超平和バスターズが結成したのも、「じんたん」が孤軍奮闘したのも全て「めんま」のため。言ってしまえば、物語の展開は全て「めんま」のお願いに起因している


一話前では、「めんま」は成仏すると願っていた。けれど、最終的にはまだみんなと一緒にいたいと思うようになる。これが「めんま」の願いだとすると、全員が「めんま」の姿を視認できたのも納得ができる。

……納得できちゃったので、一つ目の不満点はなし。


ってことで、二つ目。
二つ目は、演出の都合と考えるしかないかなあ。


一つ手前のシーンで子供の姿と現在の姿を照らし合わせて、「めんま」が生存していた時期の描写をし、一緒にいたいという想いを強く視聴者に訴えかけた。
子供の頃やっていたかくれんぼとリンクすることで、「めんま」が成仏しても変わらず一緒にいる。忘れないというアピールをしているかもしれないが、「じんたん」の発声の後にみんなが同じ言葉を言うのはやっぱり違和感。それまでに、子供時代のかくれんぼしているシーンを所々挿入して、子供「じんたん」が「めんま」を見つけて、『せぇーの!』って言った後に、他の子供と一緒になって、『見ーつけた!』って言うのがあれば、スムーズに違和感なく見れたかなあと素人考えを展開してみたり。


と不満点を述べてみても、BDの予約はしてありますし、全11話。
毎週楽しく見させていただきました。


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