2011/06/04

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第8話

本間芽衣子鑑定士の「ゆきあつ」が言うのなら間違いない。

ってことで、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第8話「I wonder」
 花火を上げることを「めんま」の父親に反対されていたと知り、ショックを受ける「じんたん」たち。
どうにか「めんま」の願いを叶えたいと、「めんま」の母親を説得しようと試みるが…。



あのタイミングの筆談という手段で「めんま」は自分の存在を証明しようとしたわけだけど、これまではなぜ行ってこなかったのか。その理由は過去の話数のキャラの心情で説明されているのか、それとも次回に持ち越されるのか。

「めんま」が「じんたん」のところだけに出現した理由はまだ明かされていないけれど、「めんま」は「じんたん」を軸に動いていると思われる。
これまで「めんま」が自身の存在を証明しなかったのは、「じんたん」が「めんま」を自分の妄想と思っていたことと超平和バスターズが再結成して、あの頃の「じんたん」が復活してきたことから、他の人へ言う必要はないと思っていたと思われる。

過去に超平和バスターズが集まった時に存在証明しなかった時と、今回明かした場面の違いはと言うと、「めんま」という存在をおもちゃにしている「じんたん」へ嫌疑の目が向けられていたこと(実際「じんたん」はそう思っていないけど、他の人はその思いが強い)。

誰も「めんま」が本当に存在するとは思ってない、けれどここまで一緒にやってきたのは、「めんま」という繋がりで超平和バスターズが再結成するのを悪くないと思っていたからだと思う。

「ぽっぽ」は友情から、「あなる」は「じんたん」がいるから。
「ゆきあつ」は「めんま」が関係するから、「つるこ」は「ゆきあつ」がいたから(←憶測)。

個々人の繋がり、思惑はあるとは言え、わざわざ現在接点のなかった人と一緒にいるのはその空間を良としているから。
そして、その空間は「めんま」がいるかもしれないという共通意識が軸にあったから存在してた。「めんま」が存在しているのかは二の次、言うなれば「めんま」を出しにしているのだ。
けれど、「めんま」の母親から向けられている憎悪と悲しみの感情を向けられてたことで、こういうことはよくないという認識が生まれた。実際はどうであれ、母親からすれば、死んだ我が子を出しに使って(我が子を殺したくせに)、一緒にいた子供がこうして遊んでいるのは「ふざけているわね」と思うに違いない。

それでもなお、「めんま」はいると主張し続けている「じんたん」がいる。
他の面子は、「めんま」のことを忘れよう(「めんま」を起点にするのはやめよう)とシフトしていってるのに、「じんたん」はまだ妄想(空想)に囚われている。このことから、「じんたん」は超平和バスターズの中で孤立していく存在になって、「つるこ」からは「宿海、最低ね」とまで言われてしまう。

ここで、「めんま」が登場する。
「じんたん」は「めんま」のために努力しているけれど、その努力は空回りして、他の人を傷つけてしまっている。愚直なまでに自分を信じてくれている人が、自分のせいで他の人から迫害されているのならば、「じんたん」以外へは知らせなくてもいいと思っていた「めんま」も動かざるをえない。

とここまで考えたのだけれど、「めんま」は実際に証明しようしていなくても、伝わらない言葉を使って、存在を主張している描写があるから、考察としては隙があって弱いかなあ。


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