アニメ化が発表された時は、キャラデザや膨大なストーリーをどうやってまとめるのかと不安があったけれど、いざ見てみると、まあ無難に仕上がっているイメージ。
ただ、原作未プレイ者は置いてけぼり必至。
百歩譲って『空の軌跡FC』までやっていれば、何とかわかるかもしれない程度。
『空の軌跡FC』にて、ヨシュアが自身を《結社》の一員だったことを思いだし、エステルの前から姿を消すクライマックスから映画が始まる。
要するにキスシーンから始まる。
いなくなってしまったヨシュアを探しながら異変を解決していく『空の軌跡SC』をコンパクトにした感じ。ゲームのプレイヤーキャラクター同士はすでに顔馴染みの設定なので、遊撃士サポートメンバーの紹介もないから原作未プレイ者は立ち位置がわからないと思う。キャラの掘り下げがないので、一つの作品として見るよりもファンサービスの一つと考えたほうが無難。
ただ、戦闘は良かった。
40分の中で二回戦闘があって、一つは旧ジェニス王立学園でブルブラン(ストームブリンガー?)。もう一つは、エルモ温泉源流でヴァルター。
ターン制のゲームだと、順番が来るまで何もすることはできないけど、常に動いているアニメだとそうはいかないので、それぞれの能力を駆使して立ち向かっていくのがよく動いていたし、かっこよかった。
オーブメントをどうやって使っているのかも今更ながら判明したし。
ブルブラン戦では、巨大な敵(ストームブリンガー)に連携して戦っていくのがよかった。ヴァルター戦では、何より肉弾戦のところがいい。アガットは重剣。エステルは棒術。シャラザードは鞭。それぞれの武器で闘うシーンはかっこいい。ただ、ヴァルターが強すぎるので、死に絶えていたけれど。
エステルが死にそうになるとことで、ヨシュアが助けるシーンもいい。
ヨシュアが助っ人に来た後では、形勢が逆転したりするので力の差がよくわかる。
レンがパテル=マテルでヨシュアによって死にそうになっているヴァルターを回収、ヨシュアもどこかへ消えて閉幕。
ちなみに、エルモ温泉源流は、ゲームでいうと第二章「荒ぶる大地」で地震の発生原因を務めるクエスト。
次回予告によると、エステルが《結社》に拐われるらしい。
ゲームでいうと第六章「絆の在り処」でグロリアスに拉致られるところかな。
キャラを掘り下げるシーンがないので、レンがエステルを気に入るところが省かれてることによって、ゲームと違う流れになりそう。グロリアスに拉致したのは、ヨシュアをおびき寄せること+エステルを《結社》に勧誘することじゃなかったっけ。レンがエステルを気に入ったから勧誘しようとしたので、気に入ってなかったらそこら辺に支障が出るんじゃないのか。
ヴァルターのジンやキリカといった因縁も当たり前のようにないので(ジンは姿はあれど声はなし。キリカにいたっては存在すらない)、リベル=アークで執行者と闘うことがなさそう。でも、それらのシーンがないと最終的にワイスマンと闘うにも、他の執行者どうした?ってなるし、どうなるかわからない。
やっぱり40分の短編映画複数よりも、2時間映画複数とか、欲を言えば地上波で最初からやって欲しかったかなあ。それとやっぱりキャラデザを……。動かしやすいのかもしれないけれど、ちょっと合わないかなあ。
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